ウィナップは、1990年代に、ワックスに代わる床用コーティング剤として株式会社玄技術研究所によって開発され、2001年に全国ビルメンテナンス協会の機関誌「ビルメンテナンス」での発表を機に数多くの施工業者が取り扱いを始めました。
当初はコンビニエンスストアやスーパー、飲食店や美容室など様々な場所で施工されていました。
特に医療施設においては評価が高く、2002年には「月間ナースデータ2002」でウィナップの紹介がされ、施工実績も増えていきました。
しかし、ウィナップは性能が高い反面、施工時間が長くコストが高いことや、施工が難しいなどの弱点がありました。
また、同時期に他社製コーティング剤も普及しはじめ、取扱業者は、性能よりも施工しやすく低価格なコーティング剤を選ぶようになり、ウィナップを取り扱う施工業者が減少してきた経緯がありました。
そのような中で、近年では床材に最初からUVコーティングが施されたノンワックス床材なども普及し始めました。
床へのコーティングが改めて見直され、病院や保育園をはじめ、様々な施設で衛生管理に対する意識が向上してきたこともあり、2013年頃から当時施工会社であった弊社と株式会社玄技術研究所との共同で現在のニーズに合致した製品へと開発を始めました。
以前の水性ウィナップを抜本的に見直し改良を行い、新しいウィナップシステムが誕生しました。
20年以上の経験と失敗から、塗膜性能を以前よりもはるかに向上し、施工性も改善することができました。
これから、このウィナップシステムを改めて広めていき、様々な場所で床の安全と衛生に貢献したいと私たちは考えています。
水系の弱点を克服するために溶剤系として生まれ変わり多くの改善が可能になりましたが、逆に水系の良さを失いました。
そこで、新ウィナップSAXは臭いの少ない溶剤を使用することにより、施工時の臭いは若干ありますが、安心して施工できるようになりました。
塗膜が厚いため、塩ビ床材など柔らかい床材には使用できなくなりました。
ウィナップVCBはフローリングやコンクリートなど、硬い床材でのみ使用できます。